地獄の続き
例の日記を見つけだし、その日記を自分の仕事鞄へIN!!
とにかく心臓がドキドキどきどきうるさくて、隣でぐっすり眠っている子どもに聞こえてしまうんじゃないかと思うほど。
本当に簡単に入手できてしまった浮気の証拠。
つーか、こんなに簡単に見つかる所に置いておくか?!
さぁ、これからどうするのか。これを証拠に離婚を迫る?いや、浮気相手と別れさせる?
私には一択であった。離婚だ。
そもそもW男は不可解な人物だった。
私とW男が付き合っていた頃、よく女からメールが来ていた。その女K。
Kとは大学時代に付き合っていたらしい。
Kは今でも付き合っている風にメールを送ってきていた。
問い詰めた私にW男は、Kは精神不安定でイカレテイル。前に実家に押しかけてきた事もある。このままにしておくしかない。
といっていた。
実際W男の親によると、W男がKにお金を借りていて、そのお金を取り立てに実家に現れて結局親がそのお金を立て替えてお返ししたらしい。
そして、このW男、何度もそんな事を繰り返していたらしい。
W男にとって、Kは金ずるであった。そしてKは唯一自分を必要としてくれる存在のW男に居場所を求めていた。
しごく共依存の関係。
さぁ、この日記を手にした私は日記をコピー。今やスーパーにもおいてある一枚5円のコピー機の前に30分も居座り、コピーをとり続けた。
全ページは無理である。重要なページを一枚一枚丁寧に慎重に、プリクラも、思い出ポエムも。全部全部。これは証拠なのだ。W男とこの女を訴え、裁判で勝ち進む為の証拠なのだ。
必死だった。日中は仕事もある。夜は子どもを保育園へお迎え。
絵に描いたような寝る間も惜しんだ証拠集め。
絶対に負けられない戦いが始まった時だった。