田舎の閉塞感は人を殺せる問題
残暑厳しいこの季節。なぜか思い出したのは、TBS金曜ドラマ『アンナチュラル』5話。
皆さんみてました?
私はどっぷり見てました。沼につかってました。5話は
坂本(飯尾和樹)が辞めたことで、人材不足となったUDI。そのため、しばらくの間、中堂(井浦新)はミコト(石原さとみ)が率いる三澄班のサポートをすることに。
そんなある日、鈴木巧(泉澤祐希)という人物が、UDIに溺死した妻の解剖を依頼しにやって来る。海に飛び込むところを目撃した人がいたため警察は自殺と判断したが、妻が自殺などするはずないという鈴木は、青森からはるばるUDIを訪ねてきたという。早速、解剖に取り掛かるミコトたちだったが、葬儀社の木林(竜星涼)が血相を変えてUDIへやって来る。
なんと、鈴木が持ち込んだのは葬儀場から盗んだ遺体だったのだ。
つまり執刀医のミコトは、死体損壊罪という大罪を犯していたことに…。
遺体を盗んでまでUDIに解剖を依頼した鈴木の目的とは一体何なのか?
引用:
というストーリーでした。犯人は鈴木巧と妻と顔なじみの女性でしたね。
犯人がなぜ妻を殺害するにいたったのか、自慢したから。
巧からもらったネックレスを妻が自慢した。なんで、あんたが私より幸せなの?
些細なことなんですよね。
人が人を殺す動機なんて些細な事の積み重ねなんです。
この動機を聞いた瞬間、身震いしました。脚本の上手さ、巧妙さ、田舎の閉塞感をこの一言で表現しましたよね。
田舎ってそんなもんです。
誰がどこに住んで、何の車に乗っていて、誰と誰が結婚して、あそことあそこは親戚で。自分の知らない人が自分を知ってるんです。どこの生れで親は誰なのか。
私はずっと怖かった。私がどこで何しているのか、誰かが見ているんです。
スーパーで何買ってったとか。あそこの道を一人で歩いていたとか。高校生の頃、いやでいやで仕方なかった。
ど田舎の閉塞感で息が詰まりそうで、イライラして。
隣の席の子はブランド物を持ってる。・・・なんで?
あの子はわたしよりブスなのに彼氏がいる・・・なんで?
あの子に嫉妬して、憎くて憎くてたまらない。
そうゆう負のフラストレーションが一人歩きしている感じ。
アンナチュラル、久しぶりに見たくなりました。
出口の見えない問いを永遠と繰り返して、生きている今の自分のために。