海外で起こった珍事件
海外って刺激的で開放感たっぷりで、日頃狭い日本で小さな人間関係に悩んでいる人にとったら天国みたいなところですよね。
いや、誰も自分のことを知らないって世界は本当に魅力に溢れてるんですよ。
私、かれこれ10年以上前にベトナムに住んでいたんですね。
そう、ホーチミンという南部です。日本でいうところのアパートみたいなところに住んでいたんですけど、ある夜。すっごく怖い思いをしました。
その夜。仕事を終えて帰宅していました。そうですね、日本でいうところの、歌舞伎町みたいな繁華街を抜けた先に私の住んでいるアパートはあったんです。
歌舞伎町みたいにお兄さんの客引きとかはいないんですよ。外国人観光客や現地人で溢れるバーや、渋谷や新大久保なんかにありそうな若者向けのカフェが立ち並ぶ人気ストリートなんです。
てくてく・・・てくてく。繁華街を抜けて、あー今日も疲れたな、暑かったなとか思いながらアパートの前に。
アパートの前には番人がいて、いつもその人が挨拶してくれます。
でも、その夜は不在でした。大きな南京錠のかかったアコーディオン調の鉄の牢獄の扉みたいなシャッターをあけます。
その夜は鍵がかかっておらず、シャッターも少し開いていました。
誰かが出入りしているのだろうと思い、シャッターもそのまま。鍵をかけずに中に入りました。
中に100m程進んでらせん状の階段を上ります。カンカンカンっと足音を響かせて上っていた、そのとき・・
ガガがっっっ!!!ギギっ!!!!と背後から聞こえたんです。
私が振り向くのと同時に
”Hey!アイム リビング ヒァ!”となんと!!!外人が無理矢理重いシャッターを押し広げて入ってこようとしているではありませんか?!
ヤバい!!!!!!!!!!つけられた!!!!!!!!!!!OMG!!!!
命の危機です。生存の危機です。やばいやばいやばいやばい。
それしか考えられません。
とにかく、ここには外人は日本人しか住んでいないんです。後は現地人のみ。
俺はここに住んでいて・・・よかったら、一緒に夜を楽しみに行かないか?
とか言ってるけど。ぜったいに嘘やんけーーーーーーっ!!!
とにかく、会社の上司に連絡!と思い、震える手で鞄から携帯を取り出そうとします。
でも、これがうまく出来ないんです!人って本当に動揺すると瞬時に行動ってできないんですね。
足も鉛が付いたように重く、全く動きません。声もでないんですよ。
”あ・・・ぁ”とか、そんなすっとんきょうな声なんですよ。
私のあまりの動揺っぷりに引いたのか、その外人さんは
両手を挙げて”Oh!”って帰って行きました。
その後しばらく、10歩歩いて振りかえるという生活をしておりました。
女の子よ!夜道は気をつけて!!
Chao!